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My Hakone Time by 天悠

箱根人だから教えられる箱根のいいこと、いいところ。vol.1 カフェリュウセンケイ
Vol.1 早雲山駅・CAFE Ryusenkeiのマスター篇

箱根との関わりが深い方のライフスタイルや

こだわりなどを通して箱根を見つめてみることで

知られざる箱根の魅力に迫ってしまおうというのがこの企画。

今回は、箱根登山ケーブルカー/箱根ロープウェイ早雲山駅をベースにした

移動型カフェCAFE Ryusenkeiを主宰する合羅智久さんにフォーカスします。

CAFE Ryusenkeiの拠点に、箱根という場所を選んだ理由。

CAFE Ryusenkeiの拠点に、箱根という場所を選んだ理由。

東京のレコード会社勤務を経て、2013年、箱根に移動型のカフェCAFE Ryusenkeiをオープンした合羅智久さん。「エアストリーム」と呼ばれるアメリカ製のトラベル・トレーラーを使った店のファサードは、シルバーのボディとスタイリッシュな流線型のフォルムが印象に残ります。北欧テイストのインテリアでセンスよくまとめられた店内には、ほどよく落ち着ける雰囲気が漂い、店の魅力のひとつになっています。

 

「箱根は、ずっと好きだった場所。都心からのアクセスが抜群だから、気軽にリフレッシュしに来ることができる。実際東京に住んでいた会社員時代からよく遊びに行っていました。それに、僕の名前が強羅と一文字違いだということもあって、勝手にシンパシーを感じていたんです(笑)」

 

ということもあって、カフェを開くことを決めたときには、迷わず箱根を選んだのだといいます。

 

「最初は普通の店舗型のカフェで考えていて、芦ノ湖周辺や宮ノ下などがいいかなと思っていました。でも、いい物件になかなか巡り合えなくて……。そんなときに、移動型のエアストリームを店舗にすることを思いついてCAFE Ryusenkeiが生まれたんです。そして、いろいろなご縁が重なって早雲山駅を拠点に営業できることになりました」

 

箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗り継ぎ駅となる早雲山駅は、箱根の山々や相模湾が見渡せる絶景スポット。展望テラスもあり、伸びやかな雰囲気が広がっています。そのため、さまざまな人が行き交うのだとか。

 

「ここで営業するようになってから、箱根は近郊からの観光客はもちろんのこと、世界中から人が訪れる場所だということに気がつきました。実際、この店を訪れてくれる方の9割近くが海外からの旅行者なんです。箱根の素晴らしさは、グローバルに受け入れられるものなんだと実感しています」

 

そんな、“リアルな箱根”を知っている合羅さんならではの、箱根の魅力を教えてもらいました。

 

「箱根はオフシーズンがなく、春夏秋冬いつ訪れてもそれぞれに違う見どころがあるのが魅力です。春から夏にかけては桜やツツジ、新緑、アジサイ…、秋になると紅葉が見事だし、冬は空気が澄んでくるので景色を見る楽しみが増えます。それに、温泉もある。人工の音がほとんどしなくて、草木のざわめきや鳥の声、そして風の音など、自然の音に溢れているところも気に入っています」

自宅にいるようなおもてなしで、居心地のよい空間を提供。

自宅にいるようなおもてなしで、居心地のよい空間を提供。

観光地の駅という多くの人が行き交う場所にありながら、独自の雰囲気と居心地のよさを提供しているCAFE Ryusenkei。それらには、お店の空間やコーヒーが強く影響を与えていそうです。

 

「訪れるお客さんそれぞれが、思い思いの時間を過ごしているのが印象的です。コーヒーを片手に展望テラスで景色を楽しんでいる方もいれば、店内のスペースでゆっくりくつろぐ方もいる。カウンターを囲むように席が配置されているので、自然とお客さん同士が会話を交わし、箱根の情報やSNSのアカウントを交換したりして、新しいコミュニケーションが生まれることがあるのもうれしいですね」

 

お店の空間が準主役なら、お店の主役ともいえるコーヒーにもこだわりがあります。

 

「豆はいろいろなコーヒーを飲み歩いた結果、東京・深沢にあるカフェ『カフェ テナンゴ』の豆が一番僕のイメージに近かったので、そこの豆を使ったオリジナルブレンドを提供しています。2種類あるので、お好みにあわせて選んでいただけます。豆のおいしさを逃さないよう、注文を受けてからハンドドリップでていねいに淹れています」

 

ほかにも、ワインやビールなどのアルコール類にソフトドリンク、カレーなども提供。いずれも選び抜かれたおいしさで、早雲山駅でのひとときをよりよいものにしてくれそうです。

 

「僕の好きなものに囲まれた店なので、僕自身が自宅で友人をもてなすような感覚でコーヒーを淹れているのが居心地のよさにつながっているのかもしれません」。

 

心地よい空間とおいしいコーヒー。カフェに欠かせない2つの条件を備えたCAFE Ryusenkeiは、箱根散策の目的地としてわざわざ訪れたいスポットなのです。

 

最後に、合羅さんにとっての箱根のとっておきの場所について伺いました。

 

「この店の拠点でもある早雲山駅ですね。ここは、箱根のなかでも季節や気候によって驚くほど景色が変わる場所。毎日眺めているはずなのに、思わず写真を撮りたくなってしまう魅力があるんです。撮影スポットとしても最適だと思います。ちょっとレトロな雰囲気が残るケーブルカーの駅も、展望テラスから見える雲海や流星群なども魅力ですが、秋から冬にかけての風景は、とくに見どころが満載です。早朝に相模湾の海面に朝日が映って黄金色に染まる様子を山間から見下ろすと、その絶景っぷりにただただ感動します。機会があればぜひ見ていただきたいですね。そして、空気が澄んでいる日の昼間には、三浦半島や房総半島、相模湾に浮かぶ船まで見渡すことができます。雪が降ると山が真っ白に染まって綺麗ですし、『箱根強羅夏まつり大文字焼』の焼き跡に沿って雪が残ったときの姿も風情があって気に入っています」

自宅にいるようなおもてなしで、居心地のよい空間を提供。
合羅 智久さん

レコード会社のディレクターを経て、2013年11月に移動型のカフェCAFE Ryusenkeiをオープン。箱根登山ケーブルカー・箱根ロープウェイの早雲山駅をベースに、横浜や湘南を移動しながら営業している。

CAFE Ryusenkei

[店舗情報]

コーヒー500円〜のほか、ソフトドリンクやアルコール、カレーも提供。

移動型のため、営業場所や営業時間は時期により異なる。

 

営業情報は、
ツイッター(https://twitter.com/cafe_ryusenkei_)
フェイスブック(https://www.facebook.com/pages/CAFE-Ryusenkei/470394443041714)、
などで確認できる。

 
女子旅にぴったりな噂の宿
「箱根小涌園 天悠」。

居心地のよい宿は、女子旅に欠かせないもの。こだわり派の女子におすすめしたいのが2017年4月20日にオープン予定の「箱根小涌園 天悠」。箱根の“自然”と“和”のおもてなしをコンセプトにした宿で、非日常感を味わうことができます。絶景の大浴場露天風呂や各部屋に設置されたかけ流し温泉の露天風呂など温泉地ならではのしつらえのほか、スパも併設。ロケーションを生かしたアクティビティなど、ここでしかできない体験ができるのも魅力です。

箱根小涌園 天悠
住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
予約 2016年10月1日より受付開始
http://www.ten-yu.com/

※すべての情報は2016年12月15日時点のものです

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