芸術の秋。箱根で美術館めぐりはいかがでしょう?
美術館へ行ったなら、ぜひ併設のカフェやレストランで休憩を。
ランチはもちろん、スイーツも人気とあって、どの時間帯も賑わっています。
その理由は、おいしいだけではない、目でも堪能できる、
美術館ならではの美しいスイーツやお食事が楽しめるから。
アートのような美しい盛りつけや企画展に合わせた料理やスイーツなど、
美術館だからこそ味わえる一品が魅力なのです。
この秋、ぜひ足を延ばして美術館めぐりを。
箱根の山々に囲まれた、美しい芝生の庭園に彫刻作品が点在しており、四季折々の自然を愛でながら、そして、ゆったりと歩きながら楽しめる彫刻の森美術館。涼しくなってきた秋はそんなお散歩しながらの観覧にぴったり。敷地内奥に位置する「The Hakone Open-Air Museum Café」は、ガラス張りの開放的な空間で、室内からも彫刻作品を楽しむことができますし、テイクアウトして目の前の芝生の上でピクニックも可能。お隣には足湯も併設されています。
カフェに置いてある家具は、〈vitra〉のパントンチェア、〈MAGIS〉のスティールウッド チェアなど、時代を越えて愛される名作ぞろい。フォルムの美しさ、座り心地も素晴らしく、ゆったりと過ごせる空間になっています。カフェで販売されているアイテムやメニューはスタッフたち目利きによる選りすぐり。日本茶セット600円(14:00〜16:30のみ提供)は、お茶を注ぐと桜の花びらのかたちになる茶碗と、お皿に描かれた木にあられを合わせたなんとも愛らしい2つがセットになっており、見ているだけで心ときめく一品に。旨みと苦みのほどよいバランスの静岡産の希少品種「あさゆつ」とサクサクとした食感で口どけのよいあられ「浮き星」の絶妙な組み合わせをぜひご堪能あれ。
箱根・仙石原の地に、素敵な洋館とヨーロッパ風の庭園が静かに佇んでいます。『星の王子さま』の作者サン゠テグジュペリの故郷であるフランスの街並みが再現された美しいこの場所は、『星の王子さま』をテーマにした世界で唯一のミュージアムなのです。星の王子さまミュージアムに併設されているレストラン「ル・プチ・プランス」も物語の世界そのままに、ランプシェードが登場キャラクターになっていたり、壁がウワバミのかたちにくり抜かれていたりと、内装の至る所まで楽しむことができます。
こちらのレストランで人気のメニューが、星の王子さまをかたどった「Le Petit Prince ふわふわパンケーキ」(単品680円、ドリンクセット1000円)。粉糖で描かれた星の王子さまがとってもかわいくて、きっとカメラを向けたくなるはず! 実はサプライズとして誕生日用に絵柄がもう一つあり、予約時に伝えておくと特別デコレーションで提供してもらえるのだとか。ほかにも『星の王子さま』の世界を表現したユニークなメニューも豊富に展開しており、物語の世界観を存分に楽しむことができますよ。(レストランのみの利用の場合、入園料は不要)
フランスを代表するアーティスト、ルネ・ラリックによるジュエリーやガラス作品を集めた美術館。繊細かつ大胆なモチーフのジュエリーから、晩年はガラス工芸作家へと転身し、日常を美しく彩るガラス作品を多く制作しました。併設された「カフェ・レストラン リス」は、そんなラリックが過ごしたパリを思わせる開放的なレストラン。オープンテラスもあり、美しい芝生の庭園を眺めながらカジュアル・フレンチをいただけます。
12月2日(日)まで開催されている企画展「オパールとオパルセント〜魔性の光に魅せられて〜」に合わせた企画展スイーツ「秋の孔雀〜シトラスロールケーキ〜」(単品850円、ドリンクセット1150円)をぜひ。ラリックは光の反射によって七色に色彩を変えるオパールに魅せられ、ガラス工芸家となった後も試行錯誤しながら、オパールのように色が変化するオパルセントガラスで数多くの作品を作りました。そんなオパールの魅力をひと皿で表現したこちらのスイーツは、オレンジとグレープフルーツのさわやかな柑橘系のロールケーキを孔雀の羽に見立て、七色に光るオパールを色とりどりのゼリー状の琥珀糖で表現したなんとも美しい一皿。ゆっくりと愛でながら味わってください。(レストランのみの利用の場合、入館料は不要)
箱根は仙石原の山あいに位置するポーラ美術館。色づき始めた山々に囲まれ、自然と共生した美しいこの美術館は、木漏れ日のなかを進むアプローチから気分が盛り上がります。優しく光が差し込むエントランス、森の中を歩く遊歩道など、アート作品を楽しみながら、箱根の自然も存分に味わえる雄大な建築そのものも素晴らしく、一日たっぷりと時間を取って過ごしてほしい、そんな空間なのです。「レストラン アレイ」では、毎回、企画展に合わせて作られる期間限定メニューをぜひ。12月2日(日)まで開催中の企画展「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」に合わせた企画展メニュー「ルドンの食卓〜花の幻想のファンタジー〜」2980円は、ルドンの故郷であるボルドーの郷土料理を中心に、ルドンの幻想的な作品をモチーフにしたとってもお得なメニューが味わえます。
オードブルは、ルドンの一つ目の巨人をモチーフにした「きのことトリュフのタルト サラダ添え」、メインディッシュは仔羊の背肉のポワレと、モモ肉と鶏レバーを合わせたハンバーグ。ルドン生誕地ボルドーの赤ワインソースが濃厚でお肉によく合います。デザートの「洋なしのババロア」は名画《日本風の花瓶》からインスパイアされたもの。シェフと企画展担当者によって試行錯誤しながら考案されたという企画展メニューは、まさにお皿の上のもうひとつのアート作品となっています。
※料金はすべて消費税込みの金額です。
※すべての情報は2018年11月1日時点のものです。