関東屈指の聖地として古くから知られる箱根・芦ノ湖エリア。
古来、山岳信仰の中心となった箱根山には、縁結び、開運、出世運、金運、健康運など、ご利益満載の3つの神社が密集しています。
日本各地から参拝者が途絶えることのない「箱根神社」、聖なる山として知られる駒ヶ岳の頂に鎮座する「箱根元宮」、龍神伝説が今に残る、湖畔にたたずむ「九頭龍神社」。
この3つの神社をすべてめぐる「箱根三社参り」なら、さらにご利益が高まるといわれています。
ゴールデンウィークは少し足を延ばして、パワースポットへお参りにでかけてみませんか?
奈良時代に創建された「箱根神社」へ、まずはごあいさつ。ここは関東屈指のパワースポットとしても知られる有名な神社。芦ノ湖から社殿へと続く、まっすぐな参道には杉の大木が立ち並び、透明感のあるキリッとした空気に包まれます。
湖にどっしりと構える「平和鳥居」はインスタ映えする格好の写真スポット。鳥居の下で撮影するのを忘れずに! 朱色の御社殿でお参りしたら、右手にある9つの龍の口から龍神水が湧き出る九頭龍神社新宮へも必ず立ち寄りましょう。境内から湧き出たご霊水をお持ち帰りできるようにと、ペットボトル(100円)も授与しています。体の中から浄化されて。
御祭神は「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」と妻の「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」、その子である「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)」。源頼朝や徳川家康など、数々の武将たちがあつく崇敬したそう。そのため、運開き、良縁の神様としても知られ、日本全国から参拝者が後を絶ちません。静かに祈りを捧げるなら、朝早めの時間に来るのがオススメです。
遊覧船に揺られて箱根園港で下車し、駒ヶ岳ロープウェーへ乗り換え。急な山道をぐんぐん登りながら、眼下に広がるその景色はまさに圧巻! 芦ノ湖全体がきれいに見渡せ、大迫力の富士山も間近に感じることができます。その景色はどこを切り取っても忘れることのできない美しさ。目が釘付けになることでしょう。
実は、「箱根神社」のルーツとなるのが、ここ「箱根元宮(はこねもとつみや)」 といわれています。標高1356mの駒ヶ岳の山頂に位置するのは、朱色の拝殿のみ。神が祀られた本殿はここにはなく、扉の向こうに、神が鎮まる霊山として崇められた神山(標高1438m)が位置しています。つまり、ここは聖なる山を拝むための場所なのです。
現在の「箱根元宮」は、1964年に再建されたもの。昔の人々はこの山頂から、祈りを捧げてきました。山と空、下には湖。ただただ壮大な景色が広がる、何もない空間だからこそ、長い歴史に思いを馳せ、自分と向き合う静かな時間が過ごせるはずです。
その昔、船でしか渡れなかったという「九頭龍神社」は、龍神伝説が今に伝わる神聖な場所。かつて芦ノ湖に棲み、人々を苦しめていた毒龍を、箱根神社中興の祖である万巻上人が、箱根大神の霊力を授かって制し、芦ノ湖の守護神・九頭龍大神として祀ったことが起源といわれています。
水の神様である龍神様は、人と人とのご縁を結ぶ神様といわれており、商売運、金運はもちろんのこと、良縁、恋愛、結婚成就といった縁結びのスポットとしても知られ、毎日多くの女性たちが参拝に訪れています。
「箱根九頭龍の森」に入園し、さらに歩いて5分。やっと「九頭龍神社」の本宮が見えてきます。湖に面した本殿でしっかりと願掛けしたら、湖にぽっかりと浮かぶ鳥居にも手を合わせましょう。人数が多い場合は、モーターボート(1人2000円)をチャーターすれば、芦ノ湖から直接アクセスも可能です。時間と予算に合わせて参拝方法もいろいろ。龍神様のパワーを授かりに、ぜひ訪れてみてください。
湖畔の遊歩道でパワーチャージ
参拝船がなくても、箱根園港から歩いて20〜30分、電動レンタサイクル(1時間500円)なら10分で行くことができるよう、今では遊歩道が整備されています。湖畔をゆっくりと歩きながら深呼吸していると、体の中が美しい空気で満たされていくようです。
【立ち寄りスポット】
居心地のよい宿は、女子旅に欠かせないもの。こだわり派の女子にオススメしたいのが2018年4月20日に開業一周年を迎える「箱根小涌園 天悠」。
箱根の“自然”と“和”のおもてなしをコンセプトにした宿で、非日常感を味わうことができます。絶景の大浴場露天風呂や各部屋に設置されたかけ流し温泉の露天風呂など温泉地ならではのしつらえのほか、スパも併設。ロケーションを生かしたアクティビティなど、ここでしかできない体験ができるのも魅力です。
箱根小涌園 天悠(てんゆう)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
http://www.ten-yu.com/
※すべての情報は2018年4月1日時点のものです