箱根は標高も高く、首都圏のなかでも有数の避暑地なのはご存知でしたか?
川沿いを歩く涼しげな遊歩道やマイナスイオンたっぷりの滝で、ひんやり涼を感じてみるのはいかがでしょう?
夏の夜を盛り上げる芦ノ湖の花火大会や強羅の大文字焼も、まさに涼を感じる箱根の夏の一大イベント。
自然に近い箱根だからこそ感じられる涼を探しに出かけてみませんか?
国道1号線沿いにあるバス停「蓬莱園」から歩いて10分ほどで、マイナスイオンたっぷりの千条(ちすじ)の滝へ。舗装された道から川沿いの遊歩道を歩けばすぐに到着します。
通常、滝といえば落差があって上から落ちてくるものですが、千条の滝は約3mほどの高さしかありません。しかしその分、幅20mの長さにわたって幾筋にも流れ落ちるため、その様子は天然のカーテンのよう。さらさらと優雅に流れる水の音はなんとも心地よく、ひんやりとした空気に包まれていました。
7月頃には、滝のまわりをゲンジボタルが飛び交うこともあり、夜の千条の滝も神秘的なことでしょう。清らかな水と苔むした岩肌、その涼しげな景色は、見ているだけ癒されるはずです。明治時代には滝の近くに茶屋もあり、大変賑わったのだそう。その頃のように、木陰のベンチに座りながら、ゆっくりと過ごしてみてください。
須雲川探勝歩道は、全長約6kmにおよぶ、箱根有数の自然道。須雲川上流から畑宿を通り、元箱根まで抜ける約3時間のコースとなりますが、今回は、約20分ほどで簡単に行ける散策コースをご紹介します。
旧東海道沿いあるバス停「上須雲川」で下車し、須雲川橋を渡ると、自然探勝歩道の入り口に到着。川のせせらぎをBGMにゆっくりと歩き出しましょう。入るとすぐに薄暗い杉の木立が続きます。木陰のため風が通り抜けるとひんやりするほど。飛び石をまたいだりしながら進んで行くと、なんと丸太の橋で川を渡るスリリングなポイントが! 細い丸太の橋は1人ずつ静かに渡ること。
大きな岩を越え、川を渡り終えると、畑宿発電所が見えてきました。ここが今回の目的地。須雲川の美しい川でしばし手や足を浸して、涼をとりましょう。驚くほど冷たい川の水に、かいていた汗もすーっと引いていきます。
箱根神社の例大祭などの神事と合わせて、芦ノ湖畔で1週間もの間、毎夜開催される祭典が「芦ノ湖夏まつりウィーク」です。7月31日(火)に開催される、芦ノ湖の九頭龍伝説の史実に基づいた「湖水祭」に始まり、同日夜、芦ノ湖上で約4000発もの打ち上げ花火と水中花火が楽しめる「湖水まつり花火大会」が開催されます。この日を皮切りに6夜連続、神事と花火大会が続くスペシャルウィークがスタート。一年に一度の大きな祭典が、芦ノ湖の夏の夜を盛り上げます。
湖畔では多数の夜店も出て大賑わい。芦ノ湖湖畔はもちろん、湖上からも花火を楽しめる遊覧船の特別運航もあったりと、いつもと違ったシチュエーションで見上げる花火はきっと思い出に残ることでしょう。(チケットの販売は当日15時から)
しかも芦ノ湖は、都心よりも5度ほど温度が低いといわれる避暑スポット。蒸し暑い都心の夜を飛び出して、芦ノ湖で涼しい夜を過ごしてみませんか?
箱根の夏の風物詩「大文字焼」は、1921年(大正10年)から続く歴史あるお祭りで、今年で97周年を迎えます。会場となるのは強羅温泉の正面にあたる明星ヶ岳。通称「大文字山」とも呼ばれる標高924mほどの山で、その頂上付近に2カ月もの間をかけて「大」の文字が作られるといいます。一画目の「一」の長さはなんと108m、文字の太さは7.5mとのこと! 京都の大文字焼よりもひとまわりほど大きいそうで、想像していたよりも思いのほか大きいのではないでしょうか?
例年8月16日の19時30分ちょうどに点火されます。赤々と燃える火は先祖の霊を弔い、于蘭盆(うらぼん)の送り火として、長い間くり返されてきたもの。さらに点火と同時に花火も大きく打ち上がり、強羅の夜空を明るく照らします。箱根ロープウェイの早雲山駅の天望テラスからよく見えますが、箱根強羅公園から見るのもオススメ。強羅付近の旅館やホテルからもよく見えるそう。
毎年くり返される、こうした人々の鎮魂への想いは、今までもこれからも、変わることなく続いていくのです。
毎年夏に開催される「芦ノ湖夏祭りウィーク」。
箱根小涌園 天悠では、7月31日(火)と8月5日(日)の2日間限定で、芦ノ湖の遊覧船に乗って花火をご鑑賞いただける、送迎付きの特別な宿泊プランを20名限定で用意。日本の夏を感じる、芦ノ湖上を彩る大輪の花火を、遊覧船からご覧になりませんか?
また8月16日(木)は、天気がよければ天悠の駐車場から、箱根強羅夏まつり「大文字焼」を見ることができます。
箱根小涌園 天悠(てんゆう)
住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
http://www.ten-yu.com/
※すべての情報は2018年7月1日時点のものです