箱根には人気のカフェや甘味処がいたるところに点在しています。温泉に入った後はもちろん、美術館をめぐった後やそぞろ歩きのおともに、ぜひとも食べてほしいひんやりスイーツをご紹介。
今回、ご推薦いただいたのは、あらゆるジャンルのスイーツにお詳しい、スイーツジャーナリスト平岩理緒さん。箱根に訪れたなら必ず食べてほしい、ひんやりスイーツを厳選していただきました。
箱根湯本駅前商店街に位置しており、アクセス至便。店の前を通れば誰もが珈琲の良い香りに思わず足を止めてしまうはず! こちらの一番人気は「珈琲牛乳ソフト」350円。週末ともなれば、1日1000食も出る大ヒット商品で、珈琲と牛乳、そのシンプルな組み合わせながら、専門店ならではの奥深い味わいが楽しめます。一緒に挽きたての「ホットコーヒー」350円を合わせれば、より一層、大人のスイート&ビターが堪能できますよ。
「注文を受けてから生豆を焙煎するコーヒー豆専門店による、自家焙煎の深煎りコーヒー豆と牛乳で作った『珈琲牛乳ソフト』。ミルキーでコーヒーの香りやほろ苦さがほどよく、すっきりと甘さ控えめ。大人もお子様も一緒に楽しめます。箱根湯本駅から徒歩2分程の距離なので、到着後すぐか、帰りがけに寄るといいですね」(平岩さん)
芦ノ湖畔に位置する「Bakery & Table 箱根」。こちらでぜひともオーダーしてほしいのが「芦ノ湖フロート」648円。青々とした湖面とともになんとも涼しげなクリームソーダはインスタ映え必至! 上のアイスクリームは富士山をイメージ。さらに添えられたフルーツは季節によって変化し、夏はオレンジですが、冬はいちごになり、その色合いは箱根神社の鳥居をイメージしているのだとか。
「ブルーキュラソーを加えたオレンジ風味のジンジャーエールを湖水に見立て、バニラアイスクリームを浮かべて。芦ノ湖を眺めつつ、ベーカリーで購入したパンとともにどうぞ。1Fのパーラー&テラスで提供する『パンde ソフト』もオススメ。自家製ハニートーストの上に丹那牛乳使用のソフトクリームをオン。車内や歩きながらでも食べられます」(平岩さん)
箱根旧街道に位置する「甘酒茶屋」は、江戸時代、街道を上り下りする旅人たちの休憩場所でした。いまも変わることなく、観光客が足を止め、しばし涼を感じることができる貴重な場所。ひぐらしの鳴き声と、時折通り抜ける涼しい風に、箱根らしい風情を感じるはずです。夏は特にかき氷目当てにたくさんの人が訪れます。フレーバーは全9種。なかでも、さっぱりとした「しそ」700円をいただけば、汗も自然と引いていきます。特に人気の自家製シロップのかき氷は毎年お盆くらいには売切れてしまうそうなので、ぜひお早めに。縁側で涼を楽しんで。
「江戸時代から続く茶屋らしく、趣きある茅葺き屋根造りの店。ここで夏にぜひ食べたいのは、自家製シロップのかき氷。中でも、赤紫色の鮮やかな『しそ』は珍しく、爽やかな甘酸っぱさと香りが楽しめます。『つぶつぶいちご』や『青うめ』も人気。早朝から営業しているので、清々しい朝の空気の中でいただくかき氷は、また格別です」(平岩さん)
最後は天悠からも歩いて行ける「岡田美術館」の足湯カフェで絶品パフェをぜひ。2年ぶりに登場したという「プレミアムチョコレートパフェ」800円は、ビターでリッチなチョコレートソースとソフトクリームが見事に融合したここだけでしか味わえない大人のパフェ。持ち帰るもよし、足湯に浸かりながらいただけば、さらに至福の時間に(販売期間 8月31日まで)。
「美術館敷地内の足湯カフェのメニューに新登場した、今夏限定パフェ。同美術館の専属ショコラティエで、TVドラマ『失恋ショコラティエ』の監修でも一躍有名になった三浦直樹氏が考案。地元の生乳を使用したソフトクリームは後味さっぱり。ナッツ風味の香ばしいサクサクの生地と濃厚なチョコレートソースがマッチしています」(平岩さん)
ひんやりスイーツと箱根の自然に癒されて
山々の緑や芦ノ湖の煌めきを眺め、山間を渡る風を感じながらひんやりスイーツをいただけば、慌ただしい日常から解放され、心身ともに癒されます。夏の箱根は賑わう時期なので、スイーツめぐりも、朝の営業スタート時間を確認して、比較的空いている午前中を活用するのがおすすめです。地元産の牛乳や果物を使ったソフトクリームなどは、散歩しながらでも楽しめますね。
ただ、冷たいものばかり口にしていると、いつの間にか体の中が冷えてしまうことも。そんな時は、温かい飲み物と合わせたり、足湯併設のカフェへGO! 口の中はひんやりしつつ、血行がよくなり、すっきりリフレッシュできるのがうれしい。新陳代謝も高まり、夏バテ防止にもなりますよ。
マーケティングの経験を活かしスイーツジャーナリストとして独立。月200種類以上の和洋菓子を食べ歩き、各種媒体で発信。「All About」スイーツガイド、「おとりよせネット」達人も務める。製菓学校やカルチャー講師、スイーツのイベント企画や司会、企業や自治体のコンサルティング、コンテスト審査など幅広く活動。情報サイト「幸せのケーキ共和国」主宰。近刊『厳選スイーツ手帖』『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)、『まんぷく東京レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)など。
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