MENU
空室情報
share
follow
facebook
twitter
instagram

My Hakone Time by 天悠

箱根人だから教えられる箱根のいいこと、いいところ。Vol.5 箱根湯本のカフェ  ティムニーの店主篇
箱根に流れる、ゆったりとした時間を過ごしてほしい

箱根に根ざし、箱根に暮らすことで見えてくる、

知られざる箱根の魅力を聞くインタビュー。

今回は、箱根の玄関口「箱根湯本」で

カフェ「ティムニー」を営む若き店主、高橋沙織さんに、

箱根だからこそ感じられる“時間”についてお話を伺いました。

 

 

>>Vol.1 CAFE Ryusenkeiのマスター篇はこちらから<<
>>Vol.2 OTA MOKKO 篇はこちらから<<

>>Vol.3 箱根の森女子大学篇はこちらから<<

>>Vol.4 ネイチャーガイド ハコネマウンテンリッパー篇はこちらから<<

ゆったりとした時間を過ごすための、静かな場所

ゆったりとした時間を過ごすための、静かな場所

箱根湯本駅から歩くこと、たったの1分ほど。駅前ながら商店街の裏手に位置しているため、人通りも少なく、驚くほど静か。滔々と流れる美しい早川のほとりに、カフェ「ティムニー」はありました。「いらっしゃいませ」とやさしく迎えてくれたのは、店主の高橋沙織さん。

 

「今日はとてもいいお天気ですね。お二階へどうぞ」と、さっそく案内してくださいました。木を基調とした落ち着いた空間には、ソファがゆったりと配されており、とても広く感じられます。一番奥にある大きな窓のすぐ下には早川が流れていて、とても気持ちがいい景色が堪能できます。そこは喫煙席となっていますが、常に窓が開かれているため、とてもクリーン。しかも、開け放たれた窓からは川の音が心地よいBGMとなって聞こえてきました。

 

「特等席はやはり窓際のお席ですね。最初にオーダーをしてお会計をしていただいたら、あとはお好きな席を自由に選んでいただけますので、ぜひ2階へ上がってみてください。今日という一日が良き一日になるような、そんな場所になれたらいいなと思っています」

 

箱根湯本は、旅の玄関口。ここから箱根の旅が始まります。まずはコーヒーを一杯いただきましょう。

地元・箱根湯本でカフェをやりたいという夢が実現

地元・箱根湯本でカフェをやりたいという夢が実現

高橋さんは生まれも育ちも箱根湯本。箱根の住民として暮らすうち、地元の人が行けるような場所がなかったため、いつかカフェをやりたいという思いを抱いていたのだそう。

 

「コーヒーが好きだったこともあって、東京で4年ほどコーヒーの勉強をしながらカフェで働いていました。箱根に帰って来るたび『お店をやりたい』と話していたら、ちょうどこの物件の話をもらったんです。実は、大家さんは小学校の頃からお世話になっていた方で。いろいろな人のご縁でお店を開くことができました」

 

お店をやるならば、湯本がいいと考えていた高橋さん。駅から近く、しかも早川沿いという、またとない場所にめぐり合えました。ですが、一本裏道に入る立地のため、ここでいいのだろうかと、少し不安もあったといいます。

 

「でも一本裏手にあるからこそ、落ち着いた雰囲気もありつつ静かに過ごしていただけますし、川が見えるロケーションもほかにはない空間ですよね。これでよかったんだなと今では思っています」

 

高橋さんが26歳の時の2012年8月にオープン。今年で6年目を迎えます。開店当初からずっと置かれている「思い出ノート」には、十人十色の旅の思い出などが綴られています。

 

「箱根は何度も足を運んでくださるリピーターの方が多いので、これを読みにまた来てくださったり、カップルの時に来てくださった方が、結婚してまた来てくださったり……。そうやって思い出の場所としてここがあるのは、とてもありがたく、幸せな気持ちになります」

 

ゆったりと過ごしているうちに思わず何かを書き留めたくなったり、誰かにシェアしたくなったり……。この空間にいると、そんな心の余裕が生まれるのかもしれません。

地元・箱根湯本でカフェをやりたいという夢が実現
おいしい、こだわりのコーヒーを求めて

おいしい、こだわりのコーヒーを求めて

「ティムニー」では、スペシャルティコーヒー専門店の『猿田彦珈琲』の豆を使っているので、コーヒー好きな方がここを目指して来てくれることもあるのだとか。6時間もの時間をかけて抽出する水出しコーヒーや、ネルドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれるスペシャルティコーヒーは4種のなかから選ぶことができます。サンドイッチなどの軽食や自家製ケーキとの相性は抜群です。

 

「ティムニー」という店名は、時間(Time)+無二から高橋さんが生み出した造語。「ふたつとない今という時間を尊く思えるような場所を」という思いからこのカフェは生まれました。おいしいコーヒーをいただきながら窓の外をぼーっと眺めていると、時間が経つのも忘れてしまうほど。ここでは、時間の感じ方や流れ方がいつもと違うことを実感できるはずです。

 

箱根に来たならば「あえて、何もしない」ことを高橋さんはオススメしてくれました。

 

「温泉にただつかって、自然のなかで何も考えずに過ごしてみてほしいですね。温泉も自然の一部ですから、そこですべての感覚を一度オフにしてみてほしいんです。東京にいると完全なるオフって難しいかもしれませんが、箱根にはその空間がいたるところにあります。外で足湯に入りながらでもいいですし、ぜひ、何もせずぼーっと過ごしてみてください」

 

「ティムニー」でドリンクをテイクアウトしてから早川へ。冷たい川に足をひたしながら涼むのも本当に気持ちがいいのだそう。これからはアジサイの季節を迎えます。

 

「雨が降る日もすごく素敵なんですよ。川の音と雨の音しか聞こえないので、とても静かに過ごせるはずです」

高橋 沙織さん

カフェ「ティムニー」オーナー。箱根湯本出身&在住。いつかカフェを開きたいという夢を抱き、21歳で上京。東京で焙煎などを学ぶ。恵比寿の人気コーヒー店「猿田彦珈琲」の立ち上げに参画し、2012年、箱根湯本で「ティムニー」をオープン。地元民にも、観光客にも愛される、箱根湯本になくてはならない空間になっている。

 

ティムニー

[住所]

神奈川県足柄下郡箱根町湯本706−32 1階・2階

[電話番号]

0460-85-7810

[営業時間]

10:00~19:00(ラストオーダー18:30)

[定休日]

水曜日

※すべての情報は2018年6月1日時点のものです

関連記事
天悠のおこもりスタイル
伊藤まさこさんの冬旅 雪と箱根と温泉と。〈後編〉
伊藤まさこさんの冬旅 雪と箱根と温泉と。〈前編〉
他の記事を見る
ページ上部へ