カラフルな色に染まる秋の箱根へひとり旅。
100年という悠久の時を過ごした建物で秋の味覚を満喫
天悠宿泊前に仙石原のススキ草原へ。初秋には銀色の世界が広がりますが、一面に黄金の穂が輝く美しい風景は、10月下旬から11月上旬までの間だけ楽しめます。背の高さ程あるススキは圧巻です。仙石高原バス停からすぐというアクセスの良さも嬉しいです。
満喫した後は天悠へ。
仙石原エリアから天悠はバスで1本。「天悠」のバス停で下車し、到着です。
今回は特別客室【箱根湯本】に宿泊しました。
鶯色の椅子が印象的な贅をつくした格式あるお部屋でした。
江戸時代の大名を迎える純和風のしつらえ。こちらのお部屋にはプライベート庭園があり、ちょうどカエデが色づいていてお部屋から眺める紅葉の景色を楽しむことができました。お部屋の宿泊者だけのためにお手入れされている広い庭園では、箱根の四季を感じることができます。一番紅葉が綺麗に見えるお部屋ということで、紅葉の時期は特にお勧めですよ。
夕食は今年で100周年を迎えた別邸【貴賓館】にて。専用のお車で別邸まで送迎していただけます。
大正時代に造られ、国の有形文化財に登録された、小涌園の原点となった建物です。
お食事をいただいた「月の間」はかつて男爵が月を眺めるために設えたお部屋で、箱根一月が綺麗に見える場所という素敵なお話しを伺いました。100年たっても変わらぬ風景を味わうことができ、こちらでいただくこだわりの蕎麦と日本料理は格別でした。
秋の献立のメインはきのこ鍋。普段目にすることのない珍しいきのこたちは、目にも鮮やか。それぞれ個性豊かな味わいながら、お出汁にあふれんばかりの旨味を加えてくれます。ヘルシーですが意外とお腹も満たされ、体も温まります。
箱根のお水を使用した自慢のお蕎麦はもちろん、松茸御飯も絶品です。
館内には蔵を改造した2階建ての小さな美術館もあり、日本の美術史に名を刻んだ巨匠の作品が展示されていて、お食事の前後に鑑賞できます。
箱根の自然と旬の食材をいただき、秋を満喫した1日でした。
後編では、午前中に行くべき箱根の紅葉のスポットもご紹介します。
日本の四季を感じに箱根へ訪れてみてはいかがでしょうか